糖尿病と歯周病には関係がありますか?

はい、糖尿病と歯周病にはとても深い関係があります。

あなたもご存知かもしれませんが、この二つの病気は「双方向の関係」にあるのです。つまり、糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させるという関係です。

糖尿病が歯周病に与える影響はご存知でしょうか?

糖尿病患者さんの場合、健康な方と比較してどのような特徴があるかお話しします。

まず、歯周病の発症リスクが高くなります。さらに進行も早くなるのです。なぜでしょうか?

血糖値が高い状態が続くと、白血球の機能が低下します。これにより細菌に対する抵抗力が弱くなるのです。また、血管の機能も低下し、歯肉の治癒力も悪くなります。

実際の症例を見ると、糖尿病患者さんの歯肉は健康な方とは異なる特徴を示します。歯肉がふやけたような感じになり、プローブを差し込んだときの感覚がゆるく感じることがあります。

では、歯周病が糖尿病に与える影響はどうでしょうか?

驚くことに、歯周病の治療を行うと糖尿病の病態が改善する可能性があることが分かっています。これは歯周病による炎症が全身に影響を与えているためです。

糖尿病患者さんの歯周治療で知っておくべきことは何でしょうか?

日本歯周病学会の糖尿病患者に対する歯周治療ガイドラインでは、以下の重要なポイントが示されています。

1. メンテナンス間隔の短縮

サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)の間隔を短くする必要があります。なぜなら再発しやすいからです。

2. 局所抗菌療法の活用

局所抗菌療法が有効です。ペリオクリンなどの薬剤が効果的に使用されます。

3. 血糖コントロールの重要性

HbA1c値を6.5以下に維持することが好ましいとされています。

4. 基本治療の効果

基本治療の効果や抜歯の術後経過に差はありません。これは希望的な情報ですね。

## あなたの患者さんで糖尿病をお持ちの方はいらっしゃいますか?

もしいらっしゃるなら、プラークコントロールはより厳しい基準が必要です。PCRの目標値も0~10%と厳しめに設定することが大切です。

また、SPTの際には毎回血糖値の数値を確認することも重要です。患者さんの全身状態をしっかりと把握しながら治療を進めていく必要があります。

新しい歯周病診断における糖尿病の位置づけ

2018年に世界で統一された新しい歯周病診断では、糖尿病は歯周病のリスクファクターとして重要な位置を占めています。

糖尿病がある場合、歯周病のグレードはCと診断されます。これは将来の歯周病進行リスクが高いことを意味します。

まとめ

このように、糖尿病と歯周病は切っても切れない関係にあるのです。どちらか一方だけを治療するのではなく、両方を同時にコントロールしていくことが患者さんの健康のために重要だと思いませんか?

当院では、糖尿病をお持ちの患者さんには特に丁寧な歯周治療を行っています。医科との連携も大切にしながら、患者さんの全身の健康を考えた治療を提供いたします。

糖尿病について気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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