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かみ合わせ(咬合)の分類
かみ合わせ(咬合)は、以下の4つに分類することができます。
1.理想咬合
文字通り理想的な咬合
2.生理的咬合
健全な歯列をもつひとでも理想「咬合治療において守るべき約束事」咬合の人は、数%しかいません。大部分の人は理想的でない咬合なわけですが、だからといってそれが原因で病的な徴候を認めることは稀です。
これはひとがもつ「適応能力」のためです。つまり、理想咬合からのづれが生理的範囲であれば、生理的咬合とし、例外を除き、その咬合位で詰め物やかぶせものを装着します。
3.病的咬合
理想咬合からのづれが生理的範囲を超えてしまい、病的徴候を認めるもの。病的徴候とは、レントゲンなどの検査により客観的に異常を認めるもの
4.治療咬合
病的咬合のひとの歯を治療する場合、理想咬合を目指し咬合を再構成してつめものやかぶせ物を装着します。理想咬合を具体化する際には、「咬合治療において守るべき約束事」にしたがって治療を行います。
方法としては、まず、「咬合治療において守るべき約束事」の要件をみたした仮歯(プロビジョナルクラウン)をいれます。そして、しばらく生体の適応を観察し、調整を行います。
いきなり最終補綴を行わないのは、Sudden Surprise があるからです。これは、いくら理想的な咬合を与えても何十年親しんだ咬合から突然咬合が変化すると、体が適応できないことがあるからです。したがって、仮歯を使い一定期間適応を観察し、体に適応した仮歯をコピーして最終補綴におきかえます。