歯茎が腫れることはありますか?

アライナー矯正と歯肉の健康について

アライナー矯正治療中に歯茎が腫れることがあるのかどうか、ご心配されているのですね。この質問はとても良いご質問です。

歯茎が腫れる可能性について

アライナー矯正治療では、歯茎(歯肉)が腫れることは一般的にはあまりありません。むしろ、従来のワイヤー矯正に比べて歯肉への負担が少ないことがアライナー矯正の大きなメリットの一つです。

しかし、以下のような場合には歯肉の腫れが生じる可能性があります:

  1. 口腔衛生状態が不十分な場合 アライナーを装着していると歯垢が溜まりやすくなります。十分な歯磨きやフロスを行わないと、歯肉炎を引き起こし、腫れや出血の原因となることがあります。
  2. アライナーのエッジ(縁)が歯肉を刺激する場合 アライナーの縁が鋭利であったり、適合が悪い場合に歯肉を刺激して、軽い腫れを引き起こすことがあります。
  3. アタッチメントの周囲 アタッチメント(歯に付ける小さな突起物)の周囲は清掃が難しいため、歯垢が溜まりやすく、その結果として歯肉の腫れが生じることがあります。

予防方法と対処法

歯肉の腫れを予防するためには、以下のことが大切です:

  1. 徹底した口腔衛生管理 アライナーを外した際には必ず歯磨きとフロスを行いましょう。歯間ブラシも効果的です。
  2. アライナーの清潔保持 アライナー自体も毎日洗浄し、清潔に保つことが重要です。アライナー専用の洗浄剤を使用することをお勧めします。
  3. 定期検診 2-3ヶ月に一度の定期検診を欠かさず受けましょう。早期に問題を発見できます。

もし歯肉の腫れが生じた場合は:

  • 担当医に連絡し、適切な処置を受けましょう
  • オルソコムアプリで写真を送信し、状況を伝えることも有効です
  • 自己判断での対処は避け、専門家の指示を仰ぎましょう

シェイプメモリーアライナーの利点

当院で使用しているシェイプメモリーアライナーは、従来のアライナーに比べて歯や歯肉との適合性が優れています。研究によれば、歯との隙間が従来の240ミクロンから80ミクロンに減少しており、これにより歯垢の溜まりやすい空間が減り、歯肉炎のリスクも低減されます。

さらに、形状記憶機能により、装着時の違和感が少なく、歯肉への不要な刺激も少ないというメリットがあります。

まとめ

アライナー矯正では、適切な口腔衛生管理を行うことで歯肉の腫れを効果的に予防できます。万が一腫れが生じた場合は、早めに担当医に相談することが大切です。

ご質問やご不安な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。矯正治療を快適に進めるためのサポートを惜しみなく提供いたします。

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