インプラントのメンテナンスは必要ですか?頻度はどのくらいですか?
インプラント治療後のメンテナンスについて、重要なポイントをご説明します。
インプラントは異物です。それは「清潔なとげ」として口腔内に存在しています。このとげが不潔になれば、当然膿んでしまい排除されてしまいます。これが「インプラント周囲炎」です。
メンテナンスの頻度については、当院では3ヶ月に1回以上の来院をお願いしています。年間で最低3回以上のメンテナンスが必要です。この頻度を守れない場合、自費治療の保証制度も受けられなくなってしまいます。
メンテナンス時には何を行うのでしょうか?インプラントの上部構造1本につき専門的なクリーニングを行います。例えば、インプラント2本に3本のブリッジを装着している場合は、3本分のクリーニングを行います。
なぜ、このように定期的なメンテナンスが重要なのでしょうか?それは、インプラント周囲炎の発症リスクが患者さんによって大きく異なるためです。特に以前の抜歯原因が慢性歯周炎だった方は、10年後のインプラント周囲炎の発症率が28.6%にも上ります。一方、その他の理由(むし歯・破折・根尖病変など)で抜歯した方の発症率は5.8%です。
インプラント周囲炎を予防するために、ご自宅での丁寧な歯ブラシの励行も欠かせません。毎日のケアと定期的なメンテナンス、この両輪があってこそ、インプラントは長期的に機能を維持できるのです。
あなたの大切なインプラントを長持ちさせるために、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。ご不明な点はございませんか?