歯科衛生士の主な仕事のひとつにメンテナンス(定期的なチェックとクリーニング)があります。その目的は、むし歯の予防や歯周病の予防・進行停止などがありますが、もうひとつ大きな目的があります。

それは、むし歯でも歯周病でも、再発したときに早期発見し、早期治療することです。

今日も、そうして衛生士さんが見つけてくれたむし歯を治療するために患者さんがいらっしゃいました。

「右上の6番の近心にあります」と申し送りがあったので、そこを見るとむし歯がどこかわかりません。担当衛生士を呼んで、聞いてみると、「ここです」と場所を教えてくれました。そこは、歯と歯の間のプラークに隠された小さな穴でした。
こういうことは、私のところでは、よくあることです。

つまり、歯科衛生士のほうが、歯科医師の私よりむし歯を見つめる目は鋭いということです。
これはどういうことかというと、衛生士は、30分近く全ての歯を機械で清掃し、口中のプラークをとったあとに、すみずみまでむし歯があるかを診査します。

つまり、30-40分かけてむし歯をチェックするわけです。
どんな丁寧な歯科医師がむし歯をチェックしてもせいぜい5分でしょう。
ですから必然的に衛生士のほうが細かいむし歯を見つけてくれるのです。

そういうことから最近では、初診で「むし歯があるか見てください」といわれた患者さんには、大きなむし歯は、レントゲンや私の診査で見つけられますが、小さいむし歯は、衛生士にお口全体をクリーニングしてもらってから衛生士に見てもらいますねというようにしています。
衛生士ってすごい! つくづくそう思います。