喫煙は歯周病にどう影響しますか?

あなたは今でも喫煙をされていますか?

もしくは、ご家族やご友人に喫煙者の方がいらっしゃいませんか?

実は、喫煙は歯周病にとって非常に大きな敵なのです。

★歯周病で歯を失わないためには、プラークコントロールよりも大切な因子が禁煙です。

タバコの煙が歯肉に与える直接的なダメージ

タバコの煙には約4,000種類の化学物質が含まれています。

その中には200種類以上の有害物質があります。

これらの物質は、お口の中で直接歯肉にダメージを与えます。

ニコチンによる血管収縮作用が最も深刻な問題です。

歯肉の血流が悪くなると、酸素や栄養が歯周組織に届かなくなります。

あなたの歯肉の色は健康的なピンク色をしていますか?

喫煙者の歯肉は、血流不良により暗い色になりがちです。

喫煙が歯周病を悪化させる3つのメカニズム

1. 免疫機能の低下

タバコに含まれる有害物質は、白血球の機能を抑制します。

白血球は歯周病原菌と戦う重要な免疫細胞です。

この機能が低下すると、細菌感染に対する抵抗力が弱くなります。

結果として、歯周病が進行しやすくなってしまいます。

2. 歯肉の修復機能に対する悪影響

歯周治療を行っても、喫煙者の治癒は遅れます。

なぜでしょうか?

ニコチンが歯肉の血流を悪化させるからです。

傷の治りに必要な酸素や栄養素が十分に届かないのです。

3. 歯周病の症状を隠してしまう問題

実は、喫煙は歯周病の発見を遅らせる危険な要因でもあります。

通常、歯周病では歯肉からの出血が見られます。

しかし、喫煙による血流不良により、出血が起こりにくくなります。

これにより、患者さんも歯科医師も病気の進行に気づくのが遅れてしまいます。

実際の症例から見る喫煙の影響

当院で治療した症例をご紹介します。

40歳女性の患者さんは、18歳から1日10本の喫煙習慣がありました。

初診時には中等度の歯周病を患っていました。

**「禁煙することが大切」**とお伝えし、禁煙外来への紹介を行いました。

禁煙に成功した6か月後、歯周治療の効果は劇的に改善しました。

しかし、1年半後に再び喫煙を開始すると、歯周病の症状が悪化してしまいました。

この症例から何が分かるでしょうか?

喫煙の影響は短期間で現れるということです。

喫煙者の歯周治療における特別な配慮

喫煙者の歯周治療では、以下の点に注意が必要です。

  • サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)の間隔を短くする
  • 通常よりも徹底したプラークコントロールが必要
  • 治療効果が出にくい場合がある
  • 再発リスクが高い

あなたが喫煙者でも、決して諦める必要はありません。

ただし、禁煙しない場合は、人一倍歯ブラシを頑張らないといけないのです。

禁煙への第一歩

当院では、ファーガストロームテストという依存度テストを行います。

  • 0-3点:依存度低
  • 4-6点:依存度中
  • 7-10点:依存度高(専門医への紹介が必要)

依存度が高い場合は、禁煙外来への紹介を行います。

あなたの禁煙への準備状況はいかがですか?

まとめ:健康な歯肉を取り戻すために

喫煙は歯周病の最大のリスクファクターの一つです。

血流悪化、免疫機能低下、治癒阻害の三重の悪影響があります。

しかし、禁煙により、これらの問題は改善できます。

歯周病で歯を失わないために、今日から禁煙について考えてみませんか?

当院では、患者さんの禁煙をサポートします。

一緒に健康な歯肉を取り戻しましょう。

あなたの歯と歯肉は、きっと禁煙を喜んでくれるはずです。

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