インプラントの治療期間はどのくらいですか?
インプラント治療の期間について
インプラント治療は、失った歯の機能と審美性を回復するための優れた選択肢です。多くの患者さんが「どのくらいの期間がかかるのか」を心配されます。この記事では、インプラント治療の期間について詳しくご説明します。
インプラント治療の基本的な流れと期間
インプラント治療の期間は、患者さんの口腔内の状態によって大きく異なります。一般的な流れは以下の通りです。
インプラントのための検査・診断・治療計画(1〜2週間)
↑ この前に歯周病やむし歯の治療が終わっていないといけません。
CTと光学スキャンによる3D診断
詳細な治療計画の立案
インプラント埋入手術(1日)
チタン製のスクリューを顎の骨に埋入
骨結合期間(4〜12週間)
インプラントと骨が結合するのを待つ期間
初期固定のよい通常埋入で約4週間
骨造成や初期固定の悪いケースで約12週間
上部構造(人工の歯)の製作と装着(2〜4週間)
型取り
技工士による製作
調整と装着
骨の状態によって期間が変わります
インプラント治療では、顎の骨の状態が重要な要素となります。骨の量が不足している場合は、骨造成という処置が必要になることがあります。
骨造成が必要ない場合:全体で約2〜4ヶ月
骨造成が必要な場合:全体で約4〜12ヶ月程度(骨造成後の治癒期間が必要)
当院では、骨がなくてインプラントは無理と他院で言われた場合でも、大学病院やより専門性の高い診療所と連携し、治療を行う体制を整えています。重度の糖尿病や、癌による放射線治療後の顎の骨などの禁忌症を除けば、大抵の場合、インプラント治療は可能です。
フラップレス手術で治療期間を短縮
当院では、適応する患者さんには「フラップレス手術」という方法を提供しています。これは歯肉を切って開かずにインプラントを埋める手術で、以下のメリットがあります。
手術時間が短い
痛みが少ない
術後経過が楽
治療期間の短縮
この方法は、骨の幅も高さも十分あり、付着歯肉も十分ある方に適応可能です。当院では、CT及びシミュレーションソフトによる3D診断を行い、安全な方にサージガイドと呼ばれる手術ナビゲーションガイドを利用して手術を行います。
術後のケアと長期的な成功
インプラント治療の成功には、術後のケアが非常に重要です。当院で使用しているストローマン社製インプラントの12年後の生存率は94.8%、成功率は90.8%と報告されています。これはブリッジの平均使用年数8年と比べても大変長持ちします。
しかし、インプラントは「清潔なとげ」として口腔内に存在しており、不潔になれば「不潔なとげ」として膿んでしまい排除されます(インプラント周囲炎)。インプラントを長持ちさせるためには、以下のことが大切です。
ご家庭での丁寧な歯ブラシ
定期健診の受診(年に3回以上)
まとめ
インプラント治療の期間は、通常2〜4ヶ月程度ですが、骨造成が必要な場合は4〜12ヶ月程度かかることがあります。当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画を立て、安全で快適なインプラント治療を提供しています。
インプラント治療をご検討されている方は、まずは当院にご相談ください。あなたの口腔内の状態を詳しく診査し、最適な治療計画をご提案いたします。
あなたも、インプラントで自然な歯の機能と美しさを取り戻してみませんか?