◆初診
まず、主訴や既往歴、全身疾患、服薬状況など医療面接を行います。
主訴:
①ぐらぐらしていた前歯が寝ているときにぬけた
②お口の中、全体的に悪いところは直したい
◆歯周組織検査
初診時に行う検査としては
まず、
口腔内写真・レントゲン10枚法・歯周精密検査を行います。
また、必要に応じて、スタディモデル(歯型)・PCRインベーダーによる歯周病原菌検査・歯周病原菌に対する血漿抗体価検査を行います。
○ スタディモデル
○ PCR-Invader法による歯周病原菌検査
○歯周病原菌に対する血漿抗体価検査
◆ 診断
- 広汎型重度侵襲性歯周炎
- 欠損(17・21・22・26・27・35)
- 病的歯牙移動による咬合崩壊
(下顎前歯の挺出と上顎歯牙のフレアアウトおよび右下67の近心傾斜) - その他、カリエス・根尖病変・不適合あり
治療計画立案と相談
次に、書面で治療計画書を作成しどのように治療を行うか相談をいたします。
治療計画
歯周基本治療
①PCR≦25%になるまでSc・Rpしない。
②Sc・Rpは、抗菌剤を併用しFMDで行う
③再生治療予定部位は、基本治療でSc・Rpを行わない)
FMD(Full-Mouth-Disinfection )全顎短期間(1~14日)デブライドメント
2006春季 日本歯周病学会 Yoshino-method
- 通常のデブライドメントとの比較
- red-complex(歯周病原性細菌)が、通常の1/200
- 治療中、急な腫れを起こしにくい。0/16⇔通常6/16
- 期間は、通常の1/2。 3-4ヶ月⇔8-9か月
抗生剤レシピ
抗生剤 | 1日量(mg) | 期間(週) | |
A.a | レボフロキサシン | 200 | 4 |
Red | ミノマイシン | 200 | 4 |
A.a | メトロニダゾール | 500 | 4 |
+Red | +アモキシシリン | 750 |
Red-complex=P.g/T.f(B.f)/T.d
◆歯周基本治療
○プラークコントロール
歯科衛生士とともに、ブラッシングの目標を決めて頂き、出来るようになったら、また別の目標を決めて実行していきます。
○スケーリング・ルートプレーニング
◆歯周組織検査(再評価)
◆歯周外科治療
◆歯周組織検査(再評価)
◆口腔機能回復治療
○(歯周補綴)
○インプラント治療
○補綴治療 歯周補綴
◆歯周組織検査(再評価)
◆サポーティブペリオドンタルセラピー
治療には、個人差があり、すべての人でこのような経過を辿るものではないことをご了承ください。
基本的には保険適用ですが、治療内容によっては自費治療となります。
お問い合せは
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