歯を一回抜いて、他の部位の骨に植えることを移植といいます。

それに対し、もとあった場所に元のように戻すことを再植、少し底上げして戻すことを外科的挺出といいます。これらの治療がうまくいくかは、いずれの場合も移植する歯の歯根膜をいかに傷つけずに抜くかにかかっています。

また、年齢が若い方が歯根膜細胞の活性が高いので、年齢も治療成功にかかわる重大なファクターです。短期的予後としては、条件の良いケースで90%程度の生着率が報告されていますし、私の臨床経験でも同等の結果です。

その長期的予後については驚くほど文献は少ないのですが、ドイツの一例を紹介しますと

9年後の生存率は68.6%

このように9年後の生存率は68.6%になっています。

それでは、症例を見てください。
①感染した右下6を抜いてその奥の歯肉に埋まっている右下8(親知らず)を移植した例
根未完成歯のため、移植後の根管治療は不要です。

移植手術前

移植

歯根未完成歯の移植

②分岐部病変の右下の奥歯に右上の親知らずを移植した例

分岐部病変の右下の奥歯に右上の親知らずを移植した例

②歯列から外れた右上5を要抜歯の左上6に移植した例

歯列から外れた右上5を要抜歯の左上6に移植した例

歯列から外れた右上5を要抜歯の左上6に移植した例2

③ 破折した左上6に左上8(親知らず)を移植した例

 破折した左上6に左上8(親知らず)を移植した例

④骨縁までむし歯になり、このままでは要抜歯の右上5を外科的挺出し、保存した例

骨縁までむし歯になり、このままでは要抜歯の右上5を外科的挺出し、保存した例

術後、24日の様子

術後、24日の様子

術後、24日の様子2

このあと、土台をたて、冠をかぶせました。
⑤残根の左下7にその奥の左下8(親知らず)を移植し、欠損の左下6はインプラントで治療した例

 残根の左下7にその奥の左下8(親知らず)を移植し、欠損の左下6はインプラントで治療した例1

残根の左下7にその奥の左下8(親知らず)を移植し、欠損の左下6はインプラントで治療した例2

 残根の左下7にその奥の左下8(親知らず)を移植し、欠損の左下6はインプラントで治療した例3

治療には、個人差があり、すべての人でこのような経過を辿るものではないことをご了承ください。
基本的には保険適用ですが、治療内容によっては自費治療となります。

料金についてはこちらをご覧ください。

お問い合せは

masahi14@aqua.ocn.ne.jp

までご連絡ください。

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